【ロックショアの革命児】Awake Japan「ROBEAT(ロビート)」を1年使い倒した本音レビュー

ヒラスズキ
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こんにちは。今回はロックショアフィッシングの安全装備として注目を集めている、Awake JapanのROBEAT(ロビート)について、実際に1年間使い込んだ経験をもとに徹底レビューしていきます。

結論から言うと、「これはマジですごい」です。単に浮くだけのライフジャケットを超えた、泳ぎを積極的に”補助”するという新発想の製品で、ロックショアフィッシャーには正直イチオシです。

それでは細かく見ていきましょう!

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ROBEATとは?

まず「ROBEAT(ロビート)」という名前の由来ですが、これは「rockshore(ロックショア)✖️ beat(鼓動)」を組み合わせたもの。まさにロックショアの高鳴る鼓動を表現した名称です。

Awake Japanは「自然を愛する全ての方に送る超自然的アングラーが贈るブランド」として、ロックショアフィッシング界で静かに、でも確実に存在感を高めてきました。彼らの掲げる「SELF RESCUE FIRST(自己救助が第一)」という理念が、このROBEATには凝縮されています。

一般的なライフジャケットやフローティングベストは「浮く」ことを主目的に作られていますが、ROBEATは「泳ぐことを補助する」という新しい発想で開発されました。この違いは、使ってみると一目瞭然です。

ウェットスタイルと安全の考え方

少し寄り道しますが、ロックショアフィッシング、特にウェットスタイルを選んだ場合の安全に関する考え方をお話しておきます。

ウェットスタイルについて詳しくはこちら↓

ウェットスーツは浮きます。これは事実です。でも、それは「泳げる」というレベルではありません。サラシの拡がった場所では、通常の海よりも浮力は低下しますし、波や流れに対抗する体力も必要になります。

私も最初は「ウェットスーツあるし、ライフジャケットいらないかも…」と思っていましたが、実際に腰くらいまで海に入ってみると、「これは泳ぎ切るの無理だな」と痛感しました。特にヒラスズキ狙いで入る複雑な流れのある場所では、命を守る最後の砦として、確実な浮力を確保してくれるライフジャケットは必須なんです。

ROBEATの主な特徴

ROBEATの基本スペックはこんな感じです:

  • 浮力: 7.5キログラム(ライフジャケットの安全基準を満たしてます!)
  • 重量: わずか820グラム(驚くほど軽い!)
  • サイズ: フリーサイズ
  • 推奨使用シーン: ロックショア、源流・渓流、SUP、シーカヤック
  • 価格: 33,000円(税込)

見た目はというと、ロゴがないミニマルデザイン。でもその中身は機能満載で、細部にまでこだわりが詰まっています。

優れた泳ぎやすさと安全性

ROBEATの最大の特徴は、なんといっても「泳ぎやすさ」です。

一般的なライフジャケットは前面全体や背中にも浮力材があって、泳ぐ動作を制限することがあります。一方、ROBEATは:

  • 胸に一枚の大きなフォームを採用:これがまさにビート板のような役割を果たします。体との密着面積が広いので、上下左右にズレることなく、安定した泳ぎをサポート
  • 肩周りに浮力材なし:肩の動きを妨げないため、泳ぐときに腕は自然なストロークが可能
  • 3つのサイドベルトで固定:お腹でベストをしっかり支えるから、落水時にベストが脱げるリスクを最小限に
  • 世界初のクイックリリース:これがかなり画期的で、レスキューやリーシュコード取付など、安全性が飛躍的に向上

実際に着けて泳いだ感覚として、他のライフジャケットと比べて「泳ぎやすい」という印象が強烈にあります。もし本当に落水したら、この差は命に関わるレベルです。

開発者インタビュー(FAQ)—ROBEATの開発ストーリーと現場の声ー

ここで、ROBEATを実際に開発したAwake Japan代表・関さんに「現場の課題」や「こだわりの設計思想」について伺いました。製品紹介だけではわからない“リアルな声”をお届けします!

Q1. ロックショア釣りで「こんな機能があったら絶対便利だ!」と思ったきっかけや体験はありますか? それがROBEATどの部分に活かされていますか?
A1.
過去にヒラスズキを追い求めて通った磯で、「浮くこと」よりも「泳ぐこと」が求められる場面が多々ありました。特に、エントリーが泳ぎ前提のポイントでは、一般的なゲームベストでは不安でした。そこで、川用PFDのように「泳ぎをサポートする設計」が必要だと痛感。それがROBEATのベース設計に活きています。

Q2. 開発中に「これは他のベストには絶対ない」と自信を持てた独自ポイントや、思いきった設計変更があれば教えてください。
A2. 一番のチャレンジは「股ベルトをあえて付けない」設計です。普通、安全のためには必須とされるパーツですが、ROBEATではフロントの一体型フォームと3本のサイドバックルで密着性を確保し、ずれを防止しています。これにより、動きやすさと安全性を両立できた設計です。

Q3. ROPEATは着心地や動きやすさも重視していると感じましたが、実際どんなテストや工夫をしたのでしょうか?現場で“試してよかった”というエピソードがあれば教えてください。
A3.
実際に磯で泳いだり、高波に揉まれたりするシーンを想定し、複数のフィールドテストを実施しました。動きやすさに直結する「フォームのカッティング」や「重量バランス」に関しては、何度も微調整。あるテストで、荒れた磯で泳いだあと、「これなら安心して泳げる」と確信しました。

Q4. 「ロックショアで安心して釣りに集中できるためのベスト」にするために、一番こだわった安全対策は何ですか?
A4.
最も重視したのは「ズレない」設計です。どれだけ機能的でも、体からズレてしまえば命に関わります。だからこそ、体の前後をしっかりホールドし、サイドを3点でしっかり固定。クイックリリース付きなので、ロープを使った冒険にも対応。安全へのこだわりが詰まっています。

Q5. 実際に使ってみたユーザーやテスターの意見で、「これは想定外だった!」という声や、開発に活かしたフィードバックがあればエピソードを教えてください。
A5.
あるテスターから「胸のポーチがルアーチェンジのときにミニテーブルになるって、意外に便利すぎる!」という声を頂きました。もともと「取り外し可能」な点を主に推していましたが、ユーザー様に現在では、この作業台としての活用も推奨しています。

Q6. 釣り人目線で「ROBEATをこう使うとさらに快適!」という裏技やおすすめの使い方があれば、こっそり教えてください。
A6.
パルスウエビングやDカンなどで自分仕様にカスタマイズするのが楽しいともいます。工夫次第でROBEATは自分だけのギアに育ちます。

Q7. 今後のアップデートや新しいアイディア、ロックショア釣りをもっと楽しむためにチャレンジしたいことがあれば教えてください。
A7.
今後のプロダクトは色々考えていますが、あえていいません。拘りが強く、いつ完成するかわからないからです🎵いい質問ですね、チャレンジしたいことは無限にあります。LIFE IS AN ADVENTURE!

いかがでしたか?開発者の情熱ユーザー目線での工夫が、ROBEATの随所に生きていることを感じていただけたと思います。
では次に、「ROBEATをもっと自分仕様に使いこなす」ための拡張性やカスタマイズについてご紹介します。

実際の使用感と機動性

1年間使い込んだリアルな使用感をお伝えすると:

まず軽さがハンパないです。820グラムって、500mlのペットボトル2本分以下。長時間着けていても全く負担になりません。

動きやすさも抜群。特に肩回りの設計は秀逸で、キャスティング動作がまったく邪魔されません。ROBEATを着けているのを忘れるくらい自然に釣りに集中できます。

フィット感も良好です。3つのサイドベルトでピッタリと体に密着し、動いてもズレません。これが結果的に安全性にも直結しているんですよね。

もう一つ個人的に気に入っているのは股ベルトがないこと。従来のライフジャケットの股ベルトって、正直煩わしかったんですよ。ROBEATはフォーム設計と横ベルトで体にしっかり固定されるため、股ベルトなしでもズレない設計になっています(もちろん正しい着用が前提です)。

拡張性とカスタマイズ

ROBEATのもう一つの大きな魅力はカスタマイズ性です。

  • Dカン: 肩2ヶ所、前面4ヶ所、後ろ首元に1ヶ所に配置され、フィッシュグリップなど様々な道具の取り付けが可能
  • 胸ポケット: 大型ファスナーを搭載した深めのポケットで収納力も十分
  • パルスウェビングシステム: 米軍が開発した装備拡張システムを採用し、ポーチなどの取り付けが自由自在

このパルスウェビングシステムが非常に優秀で、オプションの専用ポーチをはじめ、様々なギアを自分好みに配置できます。まさに「自分だけの装備」を構築できるのが嬉しいポイントです。専用の

気になるお値段

ROBEATの価格は33,000円(税込)。

正直、安くはありません。でも命を守る装備として考えれば、むしろコスパは良いと思います。

1年間使ってみて、劣化や痛みはほとんど感じませんし、丈夫な作りで長く使えそうです。メンテナンスも特に難しいことはなく、使用後に真水で洗い流して日陰干しするだけで十分です。

まとめ:安全装備は「投資」です

冒頭で書いたように、ROBEATは従来のライフジャケット・フローティングベストの概念を覆す革命的な製品です。

ロックショアでウェットスタイル用のライフジャケット要件をすべて満たしています。

ロックショアフィッシングは釣果も景色も最高ですが、それだけに危険も隣り合わせ。「攻める」釣りだからこそ、安全への投資はケチってはいけません。

私は1年間使ってみて、次買うときも間違いなくROBEATを選びます。それくらい気に入っています。

ロックショアフィッシングで本気で釣りを楽しみたい方、特にウェットスタイルを検討している方には、強くおすすめできる一品です。

命を守る装備だからこそ、妥協せず最高のものを選びたい。そんな方にROBEATは間違いなく応えてくれるでしょう。


最後に、どんなに優れた装備があっても、自然の力を甘く見てはいけません。常に自己責任の意識を持ち、安全第一で釣りを楽しみましょう。ROBEATがあなたの釣行の強い味方になることを願っています!

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