ヒラスズキ狙いでポップクイーンのシンキングを使うなら、まずは広く探るS105、小型ベイトや反応後のフォローにS80という役割から考えると、2サイズを選びやすくなります。
私もS80とS105を購入しました。この記事ではメーカー情報を確認し、最初に覚えたい操作と、現場でサイズを替える判断を整理します。釣果を比較した実釣レビューではなく、購入前後に使える使い方ガイドです。
広告:この記事はAmazonアソシエイトのリンクを含みます。
S80とS105の違い|サイズ・重量・選ぶ役割
| 比較項目 | S80 | S105 |
|---|---|---|
| 全長 | 80mm | 105mm |
| 重量 | 19g | 30g |
| タイプ | シンキング | シンキング |
| 標準フック/リング | #4/#4 | #2/#6 |
| メーカーが示す役割 | 小型ベイト対応・フォロー | 広範囲のサーチ・強いアピール |
仕様とサイズ別の役割はMaria公式のポップクイーンS80/S105製品情報を参照しています。違いは25mm・11g。狙うヒラスズキの大きさだけで、どちらかを決める必要はありません。
どちらか1本から始めるなら、普段のポイントが広く、使うロッドで30gを無理なく扱える人はS105が候補。小型のベイトをよく見かける場所や、近いピンスポットを中心に釣る人はS80を検討しやすいでしょう。これは役割を現場に当てはめた選び方で、釣果の優劣を示すものではありません。
沈むポッパーを、水面付近で使う理由
「シンキングだから、沈めて底を探るルアー」と考えると、使いどころをつかみにくくなります。公式PVの紹介では、風波や流れで飛び出しやすい状況に対し、水をつかんで泡や水面直下の動きで誘う設計が説明されています。Maria公式・ポップクイーンS80/S105の紹介
そこで最初の練習は、沈める秒数を決めるよりも「どのくらいの竿の動きと巻き速度で、水面付近を安定して通せるか」をつかむことから。波をかぶった瞬間だけを見るのではなく、泡の中から出たときの姿勢や進む方向も確認すると、操作を修正しやすくなります。
基本の使い方|小さなドッグウォークから始める
メーカーが基本として挙げるのは、竿先を小刻みに動かすドッグウォーク。竿先を下げた高速巻きでは、水面直下のS字スイミングも示されています。以下は、その操作を覚えるための練習手順です。
- 見える距離へ投げ、ラインのたるみを回収してルアーの位置を確かめる。
- 竿先で小さく1回動かし、すぐに竿先を戻す。最初から大きくあおらない。
- 同じ動きを短く繰り返し、動かした後に生じる余分な糸フケをリールで回収する。
- 左右へ向きを変えているか、直線的に引っ張っているだけかを目で見る。
- 動きがつかめたら、サラシを横切るコースや、その縁を通すコースへ広げる。
ハンドルを止めたまま竿だけ動かし続けると、ルアーが近づくにつれて糸フケが増えます。一方、ラインを常に強く張って引っ張ると首を振らせにくくなるので、「小さく動かす・戻す・余分な糸だけ回収する」をひとまとまりにして調整してみてください。
水面から飛び出す、うまく首を振らないとき
まず変えるのはサイズより操作です。竿をあおる幅を小さくし、風で膨らんだラインを整え、ルアーが動く瞬間を見直します。同じ場所で、操作の幅と巻く速さを同時に大きく変えると、何が原因だったか分かりにくくなります。
竿先を下げる場合も、足元の岩や波に近づける必要はありません。安全な立ち位置から操作できる範囲で調整し、水をつかまないコースなら投げる向きや通し方も替えます。
次に試すのは水面直下の巻き
ドッグウォークができたら、竿先を下げた巻きでも動きを比べます。巻く速さを少しずつ上げ、泡をまといながら水面直下を通るかを目で確認。ハンドル何回転という固定値より、自分のリールと波の中で実際にどう動くかを基準にすると再現しやすくなります。
S105からS80へ替えるタイミング
両方を持っていくなら、最初は同じ立ち位置・同じコースでサイズだけを替えてみるのがおすすめです。サイズ、色、操作を一度に替えるより、違いを見つけやすくなります。以下は試す順番の目安です。
| 現場で見えたこと | 次に試すこと |
|---|---|
| 魚の位置が分からず、広く探りたい | S105で届く範囲と通せるコースを確認 |
| 小型のベイトが見える | S80から入り、ベイトとの大きさの差を見る |
| S105に追尾やバイトが出たが掛からない | 同じコースへS80を通し、サイズを替えて反応を比べる |
| サイズを替えると狙った場所まで届かない | 届いて操作できるサイズを優先し、コースや立ち位置を再検討 |
| どちらも飛び出す・動きが分からない | サイズの結論を急がず、糸フケと操作幅を見直す |
S105で反応が出たからといって、すぐS80へ替える必要はありません。掛からなかった原因はサイズ以外にも考えられます。まず同じ操作を再現し、それでも食わせきれないときにサイズ変更を試すと、次の判断につながります。
薄いサラシも、試す候補になる
MariaスタッフAE氏の2026年10月7日の釣行では、三浦半島の地磯で、薄いサラシにS80のドッグウォークを通してヒラスズキを釣った例が公開されています。Maria公式釣果情報・2026年10月8日掲載分
これはスタッフの実釣例です。「濃いサラシでだけ使う」と決めず、泡が薄まったタイミングも候補に入れる参考になります。ただし、サラシの濃さだけでサイズや釣果が決まるわけではないので、ベイト、届く距離、動かしやすさも合わせて見ます。
チョビーSF125との使い分け|漂わせるか、動かして探るか
チョビーSF125は、スローな巻きやドリフトでサラシに馴染ませる使い方が紹介されているスローフローティングのミノーです。Maria公式・チョビーSF125
選択に迷ったら、「そのコースで何をしたいか」から考えてみてください。流れに馴染ませてゆっくり通したいならチョビー、水面付近で動きを加えながらテンポよく探りたいならポップクイーンS、という比較が出発点になります。
同じサラシでルアーを替えるときも、サイズ差だけでなく誘い方の違いを意識すると、持ち替える理由がはっきりします。チョビーについてはチョビーSF125のレビュー記事でも紹介しています。
スナップを付ける前に、カップとアイを確認する
私は以前、カップの中にラインアイがあるポッパーに、オーシャンスナップOS3を付けにくいと感じたことがあります。カップの形によって、指やスナップを動かせる範囲が限られるためです。
今回購入したS80・S105とOS3の適合は、この記事では断定していません。釣り場へ持っていく前に、実物で次の3点を確認しておくと、現場での付け替えがスムーズになります。
- アイへ無理なく通せて、正しく閉じられるか。
- 装着後にスナップがカップへ干渉せず、ルアーが動けるか。
- 濡れた手やグローブを使う条件でも、取り外せるか。
装着しにくいときは無理に押し込まず、接続方法を見直します。普段使っているスナップの特徴はオーシャンスナップの使用記事にまとめています。
購入前・使い始めによくある疑問
止めても水面に浮いている?
S80・S105はシンキングです。フローティングのポッパーと同じ感覚で長く止めると沈むため、浅い根の上では特にルアーの位置を見失わないようにします。一律の待ち時間を決めず、見える場所で沈み方を確認してから使いましょう。
S105のほうが必ず遠くへ飛ぶ?
重量だけでは決められません。30gを扱えるロッドか、風向きやラインの状態はどうかで変わります。この記事では同一条件の飛距離を実測していないため、何m飛ぶという数字は載せていません。19gと30g、それぞれが手持ちのタックルで狙った場所へ届くかを基準にしてください。
最初からフック交換や追加チューンが必要?
まずは標準状態で動きをつかむと、サイズごとの違いを比較しやすくなります。フックや付属物を替える場合は重量やバランスも変わるため、変更後に泳ぎを確かめてから使うのが順序として分かりやすいでしょう。
最初の1本と、2サイズを持つ理由
購入時は広く探る役割を足したいならS105、小型ベイトやフォローの選択肢が欲しいならS80を軸に選んでみてください。2本持つなら、同じコースでサイズを替え、反応と操作感の違いを見られることに意味があります。
釣行時に残すメモは「使ったサイズ・ベイトの大きさ・通したコース・操作・魚の反応」の5つで十分。色ごとの釣果や飛距離を最初から決めつけず、自分の釣り場で使い分けを育てていくのが楽しみです。


コメント