底に着いたのか、まだ沈んでいるのか。エギングでここが曖昧になると、次にシャクるタイミングも決めにくくなります。まず見たいのは、沈んでいる間と比べて、糸の動きや竿先の負荷がどう変わったかです。手元に「コツン」と来ることだけを待つ必要はありません。
私は防波堤と地磯でエギ王K3.5号ベーシックを使い、シャクった後は竿先が少し曲がるくらいに糸を張って、巻かずにフォールさせています。この釣り方を例に、着底を見失ったときに確認する順番を整理します。
まず、沈んでいる糸が見える状態を作る
着水後に水面の糸が大きく膨らんでいると、その膨らみが風で動いているのか、エギが沈んで引いているのかを見分けにくくなります。遠くへ投げることより、最初は糸の動きを追える距離で確かめるほうが、変化をつかみやすくなります。
キャストで出た余分な糸を整えてから沈め、ロッドの位置も急に変えないようにします。YAMASHITAの着底解説でも、着水後のラインを落ち着け、出しすぎないことが基本に挙げられています。
余分な糸を整える操作と、フォールさせて待つ間の操作は別です。私の「巻かない」は、シャクった後にテンションをかけて待つ間のこと。糸フケが大きいままでも巻かずに放置する、という意味ではありません。
糸の変化と竿先の変化を重ねて見る
| 見えている変化 | 考えられること | 次に確認したいこと |
|---|---|---|
| 引かれていた糸が緩み、動き方が変わる | 着底の候補。ただし風やアタリでも変化する | 直前までの沈み方と、竿先の負荷を合わせて見る |
| 軽く曲がっていた竿先の負荷が変わる | エギを引いていた力が変わった | ロッドを動かした直後ではないか、糸も変わったか |
| 糸が横へ流れ続ける | 潮や風の影響を受けている可能性 | 糸フケの量、投げた方向、同じ場所での変化を見直す |
| 急に糸が走る、引き込まれる | 着底以外の変化も考える | 単なる着底と決めつけず、アタリの可能性も意識する |
糸が一度緩んだから必ず底、とは言い切れません。とくに波があるときは、竿先が繰り返し動きます。その揺れの中で、それまで続いていた負荷や糸の引かれ方が変わったかを見るのがポイントです。
アタリとの区別をもう少し考えたいときは、風・波・流れの中でのアタリの見方も参考にしてください。
「1mあたり約3秒」を、そのまま水深計にはしない
エギ王K3.5号ベーシックの公表沈下スピードは約3秒/mです。ただし、これは水中で使うときの目安で、現場の水深を確定する数字ではありません。糸の張り方、風、流れ、ラインが受ける抵抗などで、着底までの時間は変わります。
私のようにテンションをかけるフォールは、フリーに近い状態で落とす場合と同じ時間にはなりません。YAMASHITAも、ラインを張ると沈下が遅くなり、エギが手前へ寄ることを説明しています。
秒数は「この方向では、さっきはこのくらいで変化が出た」と比較するために使います。最初の着水からの時間と、シャクり直した後の時間も分けておくと、同じカウントで毎回判断してしまうのを防げます。
分からないままなら、一投の条件を小さくする
同じ場所へ長く沈め続けるより、投げる距離を短くする、投げる方向を変える、糸フケを整え直すなど、一つずつ条件を変えてみてください。着底が分かった方向と分からなかった方向を比べると、糸や流れの影響を考えやすくなります。
深さや流れに対してエギのタイプが合わず、底へ届く感覚をつかめない場合もあります。そのときは、無理に3.5号ベーシックだけで続ける必要はありません。別の重さや沈下タイプを検討するときも、ロッドの適合範囲を先に確認します。
一方で、底が荒い場所や藻が多い場所は、毎回着底させるほど根掛かりの機会も増えます。底を知ることと、必ず底に置くことを分けて考えましょう。
私の釣り方で変えない部分
普段は着底後に3〜4回シャクリ、竿を下げて軽くテンションをかけ、ハンドルを巻かずに待っています。PEは0.6号、リーダーは10lb・半ヒロです。私にはアタリを取りやすい方法ですが、着底がいつでも明確になるわけではありません。
一連の操作は巻かないテンションフォールの記事に書いています。ここでは、待っている間の変化を見失わないことを優先してみてください。

使うエギとタックルを確認したいとき
着底の感覚が曖昧だからと、すぐ道具を買い替える必要はありません。まず手持ちのエギの号数・沈下タイプと、今の糸の張り方を確認してみてください。私の使用例はエギ王K3.5号ベーシックのレビューと、カリスタ82ML/AR・23レガリスの組み合わせで紹介しています。



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