アジングのリトリーブ速度|巻き取り長と流れからルアーの動きを考える

アジングの巻く速さと潮の流れのアイキャッチ。釣りの写真に記事のテーマを添えた画像。 激流アジング
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こんにちは、釣り好きの5KTです。

「アジングはゆっくり巻く」。よく聞く話ですが、そのゆっくりは、ハンドルを回す速さでしょうか。それとも、水の中でワームが動く速さでしょうか?

激流では、同じテンポで巻いても、投げる向きが変われば糸の張り方も変わります。今回は、リールで糸を回収することと、ワームが水を受けることを分けて考えてみます。

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1回転で何cm回収しているか、まずはここから

ハンドルを回すテンポを比べるなら、リールの巻上長も一緒に見ましょう。ソアレBBのC2000SSPGは最大59cm、C2000SSHGは最大81cm。2秒で1回転なら、計算上の回収量は毎秒29.5cmと40.5cmになります。

最大巻上長で計算する例2秒で1回転3秒で1回転
C2000SSPG/59cm29.5cm/秒約19.7cm/秒
C2000SSHG/81cm40.5cm/秒27cm/秒

数値の出典はシマノ「ソアレBB」公式仕様、2026年10月6日確認です。糸巻き量が変わると実際の回収量も変わるので、手持ちのリールを測る手順はリール番手と巻き取り長の記事へ。

糸を30cm回収したら、ワームも30cm動く?

糸がたるんでいたら、その30cmでまず糸フケを回収します。ロッドを動かせば、リールで巻かなくても糸を引きます。糸が流れで弧を描いていれば、その形が変わる間にも長さを使います。

さらに、ワームが自分へ近づく方向と、実際に水中を動く方向がいつも同じとは限りません。上下や横の動きもあるので、巻上長をそのままワームの速度へ置き換えるのは難しいです。まず数字にできるのは、リール側の糸の回収量だと考えましょう。

だから、ハンドルを止めたことだけで「ワームも止めた」と判断しないほうがよさそうです。流れに運ばれているかもしれないし、張った糸に引かれて動いているかもしれません。糸の向きと手元の負荷も一緒に見たいです。

ワームが受ける流れは、岸から見た動きと違う

少し単純化して、一直線の動きだけを考えてみます。岸向きをプラスとして、ワームの対地速度を+0.3m/秒と仮定しましょう。これは巻上長から求めた速度でも、実釣で測った速度でもありません。

巻く速さだけでは、水中の動きは決まらない一直線の理想モデル。岸向きをプラス、地面から見たルアー速度を毎秒プラス0.3mと仮定する。流速が0、プラス0.5、マイナス0.5m毎秒なら水に対するルアー速度はプラス0.3、マイナス0.2、プラス0.8m毎秒。仮定した速度であり、リール巻上長から求めた値でも実釣データでもない。空飛ぶアングラー / 次の釣行で確かめる巻く速さだけでは、水中の動きは決まらない岸向きが+ / ルアーの対地速度を+0.3 m/秒と仮定沖 ←→ 岸流れなし流速 +0.0 m/秒水に対して +0.3 m/秒岸向きの流れ流速 +0.5 m/秒水に対して -0.2 m/秒沖向きの流れ流速 -0.5 m/秒水に対して +0.8 m/秒水に対する速度 = ルアーの対地速度 − 流速一直線の架空モデル。実際は糸フケ・レンジ・流れの層でも変わります。
流れが一様な一直線の架空モデルです。ワームの対地速度を+0.3m/秒と仮定しています。リールの巻上長から計算した値ではなく、実釣の流速やワーム速度を示す図でもありません。
仮定した流れ水に対するワームの速度この例でわかること
流れなし/0m/秒+0.3m/秒対地速度と同じ
岸向き/+0.5m/秒−0.2m/秒岸へ動いていても、水に対しては沖向き
沖向き/−0.5m/秒+0.8m/秒対地速度より、水に対する動きが大きい

計算は「水に対する速度=ワームの対地速度−流速」です。岸から見て同じ方向へ動いていても、水に対してどちらへ、どれくらい動くかは流れで変わります。相対速度の考え方はOpenStaxの物理学教材を参考にしています。

実際には潮が何層にも分かれたり、糸が横から水を受けたりするので、この図だけでワームの姿勢やテールの動きまでは決まりません。それでも、「同じテンポで巻いているから、同じ動かし方」という思い込みを見直すには使えると思います。

投げる向きを変えた日は、巻く速さも別に見る

潮上へ投げて流れに乗せるときと、潮下に入ったリグを引くとき。どちらもハンドルを2秒で1回転していても、同じ釣りにはなりません。巻くことで糸フケを取っている時間なのか、張った糸でリグを引いている時間なのかも違います。

「昨日はこの速さで釣れた」を試すなら、巻く速さに加えて、投げる向き・おおよその距離・沈めるカウント・ロッドの角度も残しておきましょう。カウントは同じ投げ方を比べるための目安で、秒数をそのまま水深へ置き換える数字ではありません。

最初は、張りが残っている区間だけ巻き方を比べると追いやすいです。毎投、大きな糸フケを処理する時間が違うなら、巻く速さを細かく変える前に、その糸フケをどう減らすか考えてみてください。風との関係は釣りの風向・風速の見方も参考になります。

次は「2秒→3秒→2秒」で比べてみる

試す順番の例そろえること見るところ
2秒で1回転同じリグ・投げる向き・距離・沈め方張りが残る区間、アタリの出た位置
3秒で1回転同じ条件に戻してから巻き始める重さが抜けるか、糸フケが増えるか
2秒で1回転に戻す潮や風の変化も一緒に確認する最初の状態が戻るか

これは巻き方を比べるための例で、2秒や3秒が釣れる速さという意味ではありません。速さを変えた後に元へ戻すと、巻き方の違いなのか、その間に潮やアジの反応が変わったのかを考えやすくなります。

一度アタリが出ただけで、その速さが正解だったとは言い切れません。元に戻しても同じ区間で反応が出るか、別の向きでは糸の張り方がどう違うか。アタリの数だけでなく、仕掛けを同じように扱えたかも残したいです。

途中で風や潮の様子が明らかに変わったら、前の投とそのまま比べないようにしましょう。潮見表と実際の潮流の違いも押さえておくと、時間の変化を考える助けになります。

重さ比較では、ジグヘッドまでそろえておこう

巻く速さを比べる日は、重さ・フック・ワームをそろえます。ジグヘッドを変えると、速さと一緒に沈み方や受ける水の感じも変わるためです。先に月下美人アジングジグヘッドTGのレビューを読むと、このブログで使っているジグヘッドの話につながります。

下の商品紹介は、月下美人アジングジグヘッドTGの1.5g・#8です。ここでは比較を始める道具の一例として載せています。手持ちで操作できる重さがあるなら、まずそれを固定して比べてみるのがオススメです。

次に「もっとゆっくり巻こう」と思ったら、糸をゆっくり回収したいのか、ワームが受ける水を変えたいのかも考えてみてください。ハンドルだけ見ていたときとは、試す向きやレンジも変わってくると思います。

底付近の比較は着底がわからないときの確かめ方、リグの組み立ては激流アジングのジグ単攻略へ。

アイキャッチ:空飛ぶアングラーの既存釣行写真をもとに編集。今回の速度比較を行った際の記録写真ではありません。

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