広告:本ブログはアフィリエイト広告を利用しています。Amazonのアソシエイトとして、空飛ぶアングラーは適格販売により収入を得ています。
こんにちは、釣り好きの5KTです。磯へ行く前、「波高は前回と同じだから大丈夫かな」と考えることはありませんか?でも、予報の波高は、来る波すべての上限ではありません。見ておきたいのは波高・周期・向き・時間の変化の4つです。
今回は波の予報を、次の釣行でどう読むかを紹介します。特に考えたいのは、波高が同じで周期だけ長い日です。ただし「○m以下なら磯に入れる」という一律の目安にはできません。波の変わり方、足場、潮位、帰り道まで含めて考える必要があります。
波高・周期・潮位、まずは意味を分けてみよう
| 項目 | 意味 | 釣行前の読み方 |
|---|---|---|
| 波高 | 波の山から谷までの高さ | 最大の波の高さと混同しない |
| 周期 | 次の波の山などが来るまでの時間 | 秒で確認し、波高とセットで見る |
| 潮位 | 基準面から見た海面の高さ | 波高の数字とは別に足場・退路に関係する |
波高は、波の山と谷の高さの差です。海面より上に見えている部分だけの高さではありません。一方、潮位表のcmは基準面から見た海面の高さ。「高さ」という同じ言葉でも、何を測っているかが違うのです。
出典:気象庁「波浪、潮位」。
予報の波高より、大きい波が来る理由
予報で出てくる「有義波高」は、観測した波を高い順に並べて、上位3分の1を平均した値です。つまり、全部の波の平均でも、一番大きい波でもありません。ここを押さえておくと、予報より大きい波が来ることも理解しやすくなります。
仮に6個の波が0.6、0.7、0.8、1.0、1.2、1.6mだったとします。高い2個を平均すると(1.6+1.2)÷2=1.4m。でも、一番大きい波は1.6mですよね。これは定義を説明するための仮の数字で、実際の観測データではありません。
気象庁の説明では、1000個の波を観測した場合、最大波高は統計的に有義波高の2倍近くになるとされています。しかも、「最大でも2倍まで」という保証ではありません。岸際では地形や岸壁の影響でも波が変わるので、予報の数字をそのまま足元の上限にしないことが大切です。
出典:気象庁「波浪の知識」。
晴れて風が弱くても、うねりには注意
その場所の風でできる波が「風浪」、離れた場所でできた波が伝わってくるものなどが「うねり」です。両方が混ざることもあります。見た目がゆったりしているからといって、うねりを小さい波と考えないようにしましょう。
うねりは浅い場所で変形して、高い波になることがあります。晴れていて、陸では風も弱い。でも、それだけで海岸の波まで穏やかとは言えないのです。
例えば周期6秒と12秒なら、波が来る間隔は違います。でも、周期だけで危険度が決まるわけではありません。波高と向き、水深、足場も一緒に見ておきたいところです。
沿岸波浪図の「最大」は、何の最大?
気象庁の沿岸波浪実況・予想図では、海域ごとの波高と周期を時間ごとに確認できます。少し紛らわしいのが、海域内の「最大の波高」です。これは海域の各地点の予測値のうち、一番大きい値のこと。自分の釣り場に来る個々の波の最大値、という意味ではありません。
周期の図も、その海域で波高が最大になる地点の卓越周期を示しています。足元の波を細かく計算した数字とは限らないので、海域名と対象時刻、凡例を確認しましょう。釣り始めだけでなく、帰るまでの変化を見ることも大切です。
釣り場へ向かう前に見ておきたいこと
釣行前は、①最新の波浪警報・注意報、②海域の波高と周期、③うねりの向きと変化、④潮位と帰り道、⑤現場の状況、の順で確認します。予報の波高が小さくても、低い磯や堤防に近づけるかは別に判断する必要があります。
遠くにある台風のうねりが、天気のよい海岸まで届くこともあります。気象庁も、波浪警報・注意報が出ているときは、むやみに海岸へ近づかないよう呼びかけています。出発前に天気だけ見て終わらせず、波の情報も確認しましょう。
出典:気象庁「高波による災害」。
周期6秒と12秒では、何が違う?
周期が長いと、波が来る間隔以外に何が変わるのでしょうか。気象庁「船舶気象観測指針」第9章・86頁には、十分に深い水深で、波高が小さい正弦波なら、波長L ≈ 1.56 × 周期T2という関係が紹介されています。Lはm、Tは秒。ここでも注目したいのは、周期の2乗です。
| 周期T(説明用の仮定) | 深海波として計算した波長L |
|---|---|
| 6秒 | 約56m |
| 8秒 | 約100m |
| 12秒 | 約225m |
下の図では、横方向の縮尺をそろえて周期6秒と12秒を比べています。波高1mは説明用に置いた数字です。
この計算では、周期が6秒から12秒になると波長は約4倍です。気象庁によると、水深が波長の半分より浅くなると、海底の影響で波が変形します。つまり、周期の長い波は、比較的深いところから海底地形の影響を考えたいのです。ただし、岸での波高まで必ず4倍になる、という意味ではありません。
参考:気象庁「波浪の知識」の浅海効果・屈折。上の表は、理想化した深海波の計算例です。釣り場で測った波長や打ち上げ高さ、磯に入れる限界を示す表ではありません。
同じ波高でも、地形と向きで変わります
同じ予報波高でも、波が来る向きと、岬や浅瀬、岸壁の位置を重ねて考えてみましょう。波は屈折して曲がり、岬の先端に集中することもあります。「沖では斜めだから、ここには当たらない」とは限らないのです。湾の奥も、回折や反射が関係します。地図で陰になっているだけで、波を避けられるとは決められません。
経験のある釣り場ほど、前回と何が違うかを先に見ておきたいところです。波高は同じでも、周期が長い、波の向きが違う、潮位が高い、帰る頃に波が増す。こうした違いがあれば、前回立てた場所や通れた帰り道を、そのまま使えるとは考えられません。
| 前回との違い | 確認したい点 |
|---|---|
| 波高は近いが、周期が長い | 浅瀬での変形と、波が届く範囲を前回と同じと考えない |
| 周期は近いが、波向が変わる | 地図上の海岸線と、岬・湾口・岸壁との位置関係を見る |
| 波高と周期は近いが、潮位が高い | 同じ岩や通路でも海面からの余裕が変わる |
| 釣り始めは穏やかでも、終了時刻に増す | 入るときの状況だけで帰路を判断しない |
次の釣行に活かすなら、予報と現場を分けてメモ
メモは「予報」と「現場で見えたこと」に分けるのがオススメです。地点、更新時刻、波高、周期、波向を残し、現場は波が届かない安全な場所から、寄せる方向や届いた目印、続けて大きく見えた波を書きます。短時間見た一番大きな波を、その後の上限にはしないでください。記録のために波へ近づいたり、周期から次の大波の時刻を決めたりする使い方もしません。
帰宅後は、同じ波高で周期や向きが違った日のメモを比べてみましょう。ほかの条件までそろっていなければ、周期だけが原因とは言い切れません。それでも、次回どこを見直すかの手がかりになります。釣れたかどうかと、立ち位置や帰り道をどう判断したかも別に残しておくと、釣果に引っ張られず振り返りやすくなります。
場所と帰り道を決めてから、装備を選ぼう
入る場所と引き返す条件、帰り道を考えたら、装備も見直しておきましょう。一通り確認したい方はウェットスタイルの必要装備、足元が気になる方はウェットシューズ4モデルの比較も参考にしてみてください。
シューズは、通う磯の表面、ソール、サイズの合わせ方、歩く距離を考えて選びます。各レビューの商品リンクから、モデルとサイズを確認できます。ただし、装備がそろったから波の届く場所へ入れる、という話ではありません。場所の判断を先にして、その条件に合う道具を選びましょう。
今回は、波高だけでなく周期と向きも読む理由を紹介しました。次の釣行では、前回と違う条件を一つ探してみてください。予報の使い方は気象庁の沿岸波浪図の説明と利用上の注意へ。あわせて風向・風速の見方、潮見表の見方、ウェットスタイルの必要装備と安全対策も参考にしてみてください。



コメント